2012年09月14日

肥満は伝染するという実験結果が

肥満は人間関係のネットワークで「伝染」することが、長期の疫学調査から実証されている。
太った人の姿を見たり、周囲に大食いの人がいたりすることで、人は食べることに拍車がかかってしまうという。

肥満の伝染.jpg
写真:Wikimedia

アメリカで行われた、心血管疾患の危険因子の多くを明らかにした長期の疫学研究によってこのことが明らかになった。12,000人以上を対象に、32年にわたって計測を行なったもの。


サチューセッツ州フラミンガムで行われた、

そのデータが示していたのは、ある人が太ると、その友人が同じ道をたどって太る可能性は57%高くなるということだった(肥満の予測因子としては、肥満遺伝子の有無よりも、その人が持つネットワークのほうが、はるかに影響が大きいということになる)。兄弟間では、ひとりが太ると別の兄弟も太る可能性は40%高くなり、配偶者間では37%高くなるという。

食生活にほかの人がどうやって影響を与えるのだろうか。コロラド大学ボールダー校の研究者たちによってつぎのような研究が行われた。


ルーシーという名前の友人が、最近の休暇で撮影した写真を送ってきた。彼女は標準体重より11kgほど体重が多い。その写真を見たあと後で、オフィスの秘書が、クッキーがたくさん載ったお皿を持ってきた。肥満女性の写真を見たことは、これから食べるクッキーの数に影響をあたえるか?


肥満の人の写真を見た後では、われわれはより多くのカロリーを取るようになるのだ。

実験のひとつとして、研究チームは、大学のロビーを偶然通りかかった人を無作為につかまえ、簡単な調査に参加してほしいと頼んだ。この「調査」では、過体重の人、標準体重の人、またはランプのいずれかが写っている写真を見せた。調査後、被験者にキャンディの入ったボウルから好きなだけ取ってもらったところ、過体重の人の写真を見せられた被験者は、対照群に比べて平均30%多くキャンディを取った。

2番目の実験では、被験者にクッキーの試食をさせた。事前に過体重の人の写真を見せられた被験者たちは、樹木や金魚鉢、標準体重の人の写真を見せられた被験者と比べて2倍のクッキーを食べた。この傾向は、健康的な体重の維持を目指しているという被験者にも同様に見られた。

研究では、人は周囲の食べる量に合わせて自分の食べる量を決める傾向があることが明らかになった。すなわち、ビッグマックの特大セットを食べる人たちに囲まれていたら、われわれも同じものを食べる可能性がはるかに高くなるのだ。

これらの研究は、肥満が社会的ネットワークを通じてどのように広まっていくかを知る手がかりとなっている。われわれは他者の食習慣や空腹度に影響を受け、無意識のうちに周囲の人々の基準に引きずられているのだ。


[日本語版:ガリレオ-高橋朋子/合原弘子]


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posted by 新藤律瑚 at 13:45| Comment(0) | TrackBack(0) | カロリーについて
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